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のれんの選び方 生地や染めの種類

のれんの見た目を変える条件|十番天竺などの生地選び・無地などのデザイン選び・印刷や染め方選び

のれんの印刷と染めの種類

のれんなど布製品の製作ではこれまでは本染めが一般的で、
職人がのれんの生地へ1色ずつシルクスクリーン版で印刷する
感じで行います。

それから半日ほど乾燥させてから蒸して、化学反応させて染料を
固着します。

それからのりや余分な染料を洗い落とすため水洗いをして、
最後に乾燥してからミシンで縫製して完成です。

このやり方だと大変時間がかかり一つずつの製品に違いが出てきます。

染め方

そのため近年は、デジタル染色が主流で、インクジェットプリンターで
転写紙に柄を染料で印刷してから、その転写紙とのれんの生地布を合わ
せて200度以上の大型の転写機にかけます。

それで気化した染料が線維の分子構造へ入りこんで生地を染色します。

本当に染めているので布自体の風合いを残しながら柔らかい仕上がり
になり、耐候性や耐水性もあります。

この方法だと転写紙へインクジェットプリンターを使うので、
デザインにも制約がなくて写真入りなど色々なデザインで
のれんの制作が可能です。

しかも色数に関係なく値段も同じで、複雑な柄や色が増えると
難しいこともありませんし、柄が難しくなるほど価格が高く
なることもないです。

また、大体は1週間あれば出来上がるので、急いでいる時にも
すぐに手元へ届きます。

無地ののれんや十番天竺の特徴

一般的なのれんといえば無地のものへ文字やデザインなどを
施しますが、この生地にもいくつかの種類があります。

その一つが十番天竺で、薄地の柔らかい素材で天竺は法被で
よく使い十番は糸の厚さの単位です。

素材は柔らかいですが十番の糸でしっかりと織られているので
丈夫で、のれんでも重すぎずしっかりした印象を与えられます。

天竺素材の名前の由来はインドで、インドは古くは天竺と
呼ばれていてそこから輸入してきた生地だからが由来で、
それが現在でも使われてます。

この布の魅力は多数ありますが多くの衣類に応用できることで、
のれん以外にもセーターやTシャツ、寝具のシーツでも利用される
ことが多くて軽量素材で通気性にも優れてます。

国内で販売しているシャツ類だとポリエステルと綿で編まれた
天竺素材があり、汗を吸収出来て肌ざわりも良くて洗っても
比較的短時間で乾きやすいです。

編み方の手法で通常だと横に伸びる性質があり、上下左右に
動くなど激しい運動には向いてません。

スポーツ系よりもお洒落系のファッションアイテムとして
レベルの高い素材です。

独特の重量感がある仕上がりになり、丈夫な糸で織り込まれて
いるのでどこか荒い感じがしながらも優しい厚みがあります。

綿なので日よけ幕や湯のれんなど耐久性が必要なときにも最適です。

湯のれん