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オーニング のれんに関連した知識 のれんの形が持つ意味とは のれんの選び方 生地や染めの種類

オーニングの種類と店舗での使い方

オーニングの種類

オーニングは日よけや雨よけに使われる可動式の屋根のことです。一般の住宅にもつけられることはありますが、多く目にするのは町のお店でしょう。

オーニングには大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは自立型で、イベントなどの際に一時的に立てるようなものと常設する建物のようなもの、そしてもう一つの種類である壁付型の簡易版などです。

一時的なものでいうとテント型やタープ式のもの、常設のものだと柱を建てるタイプもあります。どのようなケースでも、「テラス席」として屋外に飲食スペースを作る際に、夏の日差しを和らげる快適な席を作れます。

もうひとつは壁付型で、お店の軒先に壁からせり出した屋根をイメージすると良いです。店舗が狭く厨房しかないなど、お店の中に入らず注文して受け取る仕組みの店舗では、よく見かけるタイプです。

おしゃれな印象を持つ人もいるでしょうが、商店街の総菜屋さんや自転車専門店でも利用されています。壁の近くに柱を立てて、この壁付のようにオーニングを立てる場合は自立型です。雨が降らないときや日差しが問題ない時は、ハンドルを回すと日よけ部分がしまえる仕組みになっているケースがほとんどです。

オーニングには建築申請が必要な場合がある

建築基準法は、建築物や敷地、設備などを定める法律です。これに則って店舗や住宅は建築されるのですが、建物の後から付けるオーニングにも建築申請が必要なことがあります。理由として、屋外であっても建物としてみなされる可能性があるからです。

申請書

たとえば、自立型で広いスペースに4本以上の柱を立てて幕を張るような大型のものの場合、その下は軒先というよりも屋内に近いスペースになります。そのため、そのオーニングの下の敷地は建物の一部とみなされる可能性があるのです。

ただしテント製で簡易的なものや、イベントなどの一時的な場合、あるいは開放性が高い場合は申請が不要になります。片付けが簡単な場合は不要だと考えてもいいかもしれません。

申請の要不要は一概に言えませんし、基準はその建物の状況によりますので、建築申請が必要かどうか事前に確認してから建てると良いでしょう。

オーニングを導入しようとしたときに、素人で建てると法律に引っかかってしまうこともあります。もし大型のものを考えているのなら、エクステリア関係の建築会社に一度相談してみると良いでしょう。法律関係のみならず、店舗の状況に合わせてより良い提案をしてくれます。