イメージしづらい「水引暖簾」はどんな暖簾?

暖簾は、保延年間の1135年〜1140年の「信貴山縁起絵巻」に描かれている事から
平安時代末期には存在していたとされる屋号や商号及び家紋などを染め抜いた
布地であり、地面まで垂らす1枚の大型の日よけ暖簾や荒縄を並べた
紐暖簾、及びイメージし難い水引暖簾など様々な形状が存在します。

水引のれんの形状

 

水引は、室町時代の日明貿易の輸入品にかけられていた紅白の縄に
起源を持つ慣習であり、慶弔時に贈られる不祝儀や贈答品に用いられる
紅白や黒白の飾り紐です。

水引暖簾は、店舗の間口の端から端まで縁起の良い水引を連想させる
飾り紐を張り巡らせ、紐全体の複数の暖簾をかけています。

江戸時代には、店舗で飲食しているお客様の手拭きとして利用されており
汚れているほどお客様の数が多いと推測される事から、店舗の繁盛状況を
示すものとされて来ました。

現在では、一般的に縦寸法40cm〜50cm程度の短い製品で
店舗先を彩る事が多く、店舗が営業しているかしていないかを
夜間でも一目瞭然にするサインです。

水引暖簾は、店舗のイメージをお客様にアピールするオリジナルののれんを
製作する目的や、店内の装飾としてオリジナルののれんを製作するケースが多く
特に居酒屋のほとんどの店舗で使用されています。

お店を装飾!水引暖簾が活躍する場面

水引暖簾は、出入り口から家屋や店舗内を見え難くする事を目的とする
タイプでは無く、店舗正面の端から端まで縦寸法40cm〜50cm程度の短い
複数ののれんで装飾されている事から、日中夜間時間に関わり無く
営業中を喧伝する事が出来ます。

また、高い位置に設置される看板に比べて、店舗を知らない
通行者の目線に店舗名や店舗の営業内容などをアピールする事が
可能であり、店舗先を店舗イメージに彩ると共に、コストパフォーマンスの
高い看板としての役割を果たす製品です。

水引暖簾は、店舗の営業内容を一目瞭然にする事で一見のお客様にも
安心感を与えるので、新規客の獲得にも役立ち、店舗先を華やかに彩る事で
活気あるイメージを通行者に与え、一層の集客が望めます。

集客に役立つ

 

また、店舗内では席と席を分ける間仕切りや、厨房やスタッフルームの
目隠しとして使用する事も可能であり、一般的な衝立式の間仕切りに比べて
導入費用が非常に低額で抑えられるだけで無く、居酒屋や食堂などで
両手が塞がっている場合にも、難無く通り抜けられるメリットがある製品です。

のれんは、居酒屋や寿司など既成の定番商品もあるので、低価格で導入する事が
可能であり、オリジナルののれんを製作する場合にもインターネットで
発注する事も可能なので便利です。